2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「信じる」と良く言われますが、この言葉には、じつは、いくつかの意味があるのではないでしょうか。 「宇宙人やUFOって信じる?」という場合、「宇宙人って本当にいると思う?」「UFOって本当にあると思う?」というように、その「存在」を信じますかという…
「マホメット」(井筒俊彦、講談社学術文庫、1989年) この本は、マホメット(・・・最近は「ムハンマド」と表記することが多い・・・)の伝記でありながら、同時に、マホメットがイスラームを起こさざるを得なかった当時と同じような状況にあるわたしたち現…
「死んだ人が生き返って、自分のところにやってきた。死んだ人が幽霊になって、どこそこに現れた」と聞いて、そんなことがあるはずがない、何をおかしなことを言っているのだ、と思う人でも、「死んだ人が天国から見守っていてくれる」と言う人を馬鹿にはし…
わたしは王に もうひとつ災いをくだす 王はおまえたちを解き放つ ひとり残らず解き放つ わたしは真夜中の エジプトを進む わたしは王を撃つ その座から引き下ろす 王の座を打ち壊す 王の悲鳴が闇に走る だが、おまえたちには 傷一つ負わせない おまえたちは…
虫歯を治すには、どんなに怖くても、歯医者に行かなくてはなりません。病気を治したり防いだりするためには、どんなに痛そうでも、注射を受けなければならないことがあります。学校に入学したり、仕事に就いたりするためには、どんなに緊張しても、試験を受…
突き上げよ 両手を天に突き上げよ 夜の帳を引きおろせ この地を闇で包み込め 人びとの指を漆黒に染めよ たがいの顔が見えなくなるまで 真っ黒に塗りつぶせ そこから一歩も動けないように 暗闇で取り囲め だが、おまえたちの上には光がある おまえたちはわた…
「ロシア的人間」(井筒俊彦、中公文庫、1988年) もともとは1940年代後半に慶應義塾大学の通信教育部の教科書として印刷されたものという本書には、トルストイ、ドストエフスキー(本著ではドストイェフスキー)、ツルゲーネフ(同じく、トゥルゲーネフ)、…
「ドゥイノの悲歌」(リルケ作、手塚富雄訳、岩波文庫、2010年改版) 震災以降、若松英輔さんという批評家の本に深く魅かれ、何冊も読んできました。それらの中には、これまた深みを予感させる本や著者が引かれ、リルケや「ドゥイノの悲歌」の名もそこで見つ…
「13歳にもわかるキリスト教」(美濃部信、新教出版社、2016年) ミッションスクールの中学1年生、はじめてキリスト教に触れる生徒のための教科書にも使われるのでしょう。100頁の中に、聖書、礼拝、祈り、教会、キリスト教暦、世界の諸宗教や神道、キリスト…
中学生の子どもがいます。〇〇高校に行くだろう、行ってほしい、とずっと思っていました。いや、思い込んでいました。決めつけていました。そういう考えに固まっていました。ところが、だんだんと、他の高校でも良い、どこに行こうと人生をゆたかにすること…
「スター・ウォーズ エピソード3 快適副読本」(河原 一久、 矢地 雄、双葉社、2005年)ルーカスからディズニーにバトンタッチされたスター・ウォーズ・シリーズ。その第一作(ルーカス時代から数えればエピソード7)が公開されたのをきっかけに、1〜6をDVD…
大切な人が家を訪ねてくれたら、精一杯のおもてなしをしたい、とわたしたちは思います。話をしていて楽しい人、おたがいにいくつかの大事な点で分かり合え、慰められたり励まされたりする人、そういう人が家に来てくれたら、おいしいものでもてなし、ゆっく…