2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ある人物の像は伝わる過程で、雪だるまのようになっていく場合がある。雪だるまの中心には何があったのか。イエスの人物像の場合、雪だるまと違い、雪以外のもの、つまり、イエスそのものが存在する。 本書では、イエスは、もともとどういうことを訴え、どう…
聖書やキリスト教に向けられる、向けられた、あるいは、向けられそうな疑問に、著者は、理性、論理、思索によって、回答しています。 それを50回繰り返す中で、浮かび上がってくる、あるいは、基調となるメッセージは、「神はわたしを、あなたを、すべての人…
原著は1937年、それに丸山真男の解説をつけて文庫化されたもの。 デジタル化される前の活版印刷だと思われます。ポイントも最近の文庫文より小さいです。でも、老眼でも、読めなくはありませんでした。 「君が大きくなると、一通りは必ず勉強しなければなら…
「ロゴス=キリスト=神さまからの深い呼びかけ」(p.18)。 これほど易しくかつ優しく「ロゴス」という神学用語を書き下した言葉を、知りません。 「はじめにあったのは、神さまのおもいでした。おもいが神さまの胸のうちにありました。そのおもいこそが、神…
詩人はカトリック信者、写真は修道会司祭。 天の指揮者の作品を映した写真に、詩人が言葉を書く。 映像には、目に見えない創造者の息吹がする。 イエスも同じ風景を見、同じ空気を吸ったことだろう。 「「天」という字の中に/「人」が歩いている じっと み…