2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
本書は五部構成で五人の著者がいます。広告を目にしたとき、「え! この先生がこの手の本の執筆陣にいるとは、意外!」と勝手に思い、ぎゃくに、この先生ならではのユニークな内容に違いない!と確信し、読むことにしました。みごとに裏切られませんでした(^…
「教会にマネジメントなどという商業概念を持ち込むのは不適切あるいは不謹慎」と感じる人もいるかもしれませんが、本著には適切かつ真剣なことが述べられています。 まず、教会のリーダーに求められるのは、何でも自分でやることではなくて、むしろ、「人に…
小説や文学の目的は何なのでしょうか。小林多喜二の「蟹工船」を初めて読んだ頃の著者は、「『小説とは人の心の襞』を描くのが本領、というイデオロギーに浸っていた」(p.254)そうです。 ところが、著者はやがて「文学の自立とは文学が文学だけを目的とする…
ぼくは、高校生の時、日本史や世界史より倫理社会や政治経済の方が好きだった。だから、世界史がわかっていない。それは、キリスト教史を学ぶ基礎ができていない、ということでもある。だから、ぼくは、キリスト教史の本を読むときは、大学入試基礎レベルの…
キリスト教の聖書とドイツの政治理念には共通点があるとメルケルは述べます。すなわち、創世記によれば「人間は神の似姿として、神によって創られ、自由に生きるべく召されている」(p.96)のであり、ドイツ基本法第一条によれば「人間の尊厳は不可侵である」…