2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
宗教学の学びになるかと思い、入手しました。もともと日本語で書かれた論文(?)、外国語から訳されたもの論文(「論文」だと思うが・・・)、どちらも、わたしには、難しくて、読み難かったです。 また、本書全体がどういうテーマなのかも、よくわかりませ…
「一つの性が一つの集合体として、他方の性からの不利な取り扱いを余儀なくされているのは人類のみである」(「文化としての性差(M・ミード)」、井上眞理子)。 これは、性の二分法に基づいた言い方だから、「ある性が一つの集合体として、他の性から不利な…
「私は わたしに/生まれたのだから/必死になって わたしに/ならなくてはならない」(「私がわたしに出会う旅」、p.6)。 「私」と「わたし」はどう違うのだろうか。 「優れた/人材になる前に/まず/人間に/ならねばならない」(「禁忌」、p.89)。 「人…
なぜ、この本を読んだのか。ぼくはキリスト教にかなり深く浸かっているのに、トマス・アクィナスの「神学大全」は手にしたことがない。こちらの方が読みやすそうだ、ということがひとつ。 もうひとつは、「男はつらいよ」の映画全作連続鑑賞の二回目をこの夏…
井上ひさしの小説、芝居は、ほとんど読んだ。2010年の彼の死後も、未完の小説なども含む作品の出版が相次いだ。並行して、井上ひさしを論じる本もいくつか出版された。 けれども、そういう数年が過ぎてからは、井上ひさしの書いたものや井上ひさしについて書…
「利他」と聞くと、他者を利する、人に良いことをすることだと思う人もいるでしょう。押し付けがましいというニュアンスも込めて、ああ、道徳のお話しなのだ、と感じる人もいるでしょう。 しかし、本書によれば、道徳とは、こういう良いことをしましょう、と…
エネルギーと言えば、石油や電力を思い浮かべるが、この本に出て来る内外のいくつかの街では、製材業の副産物である木片を燃やすことで暖房、調理用の熱を得ている。里山はその木材の供給地である。 市場を独占する大企業に依存せずに、生活に必要なものを手…
先輩宗教人の紹介で武田さんの本を読むようになりました。武田さんは、因速寺の住職ですが、キリスト教会の牧師のわたしが最近喜びをもって読む書き手のひとりです。彼の本は、宗教書とも哲学書とも思想書とも呼べるでしょうし、世界観の書と言ってもよいで…