2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

(21) 「人間は何でもできるわけではなく、神は人間と同じではありません」

親は子どもを見て、自分の子どものころと比べます。よくやっているなあ、と感心する場合も多いかもしれませんが、自分の子どもだったらもっとできるはずなのに、どうしてこんなこともできないんだ、といらだつ場合も少なくないでしょう。自分の子どもにはこ…

332  「論理的な一本道を求める話し方は、広場のマーケットのようにあちこちに広がる感情ゆたかな会話よりも、脳を使っていない」  「親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす」(長谷川嘉哉、サンマーク出版、2016年)

ちかごろ、寝不足というわけでもないのに昼間から眠かったり、首のうしろの凝りが抜けなかったりのところ、電車で広告を見て、吸い込まれるようにポチしてしまいました(^^;; この本、読んだら、頭の血流がよくなるかも、と欲情しながら。 この手の本はいつも…

331  「憲法九条は最高のプレゼント」  「憲法の無意識」(柄谷行人、岩波新書、2016年)

憲法九条は、アメリカから押し付けられたものでしょうか。あるいは、日本人が自主的に選択したものでしょうか。柄谷(カラタニ)さんは、それ以前に、日本人の集団的無意識の問題だと唱えます。無意識と言えばフロイトですが、フロイトによると、戦争を経験…

330  「SEALDsと恋とABCと」 「求愛」(瀬戸内寂聴、集英社、2016年)

皆さん、こんなに簡単に誰かと恋愛関係になったり、AやBやCになったりするものなのかと、感心したり、うらやましく思ったり(※)、首をかしげたりしながら読みました。まあ、そういう話を、リアルでも聞かないわけではありませんが。(※半世紀の人生、いろい…

(20) 「世の中には、もうひとつ、気づかない側面がある」

どくだみは、匂いが独特できつかったり、暗くじめじめしたところに繁殖したり、抜いても抜いてもまた生えてきたりで、鼻つまみ者のイメージがあるも知れません。けれども、初夏には、質素で真っ白でかわいい花の群れを咲かせ、それに気づく人々の目を休ませ…

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「わたしが与える、等しく与える」 大国の軍隊に いてもらった方がましだ 牛肉もパンも 腹いっぱい食べられる 彼らがいなくなったら 外国に侵略されて おれたちは餓死して しまうに違いない いや、わたしが おまえたちに与える 日毎の糧を授ける 必要な糧を…

329  「神は神で人は人、とわきまえ抜いた人生」

「カール・バルト 神の愉快なパルチザン」(宮田光雄、岩波書店、2015年)キリスト教関連の本を35年読んできて、ぼくがもっとも大きな影響を受けた三つのうちのひとつが、このカール・バルトです。あとの二つも挙げれば、解放の神学と近代聖書学、ということ…

(19) 「産み、育て、無償で与え、力を満たしてくれる存在」

子どもたちは母親とよく話をします。とくに父親が留守だったり寝室や仕事部屋にこもったりしているときは、とてもリラックスするようで、食卓で向かいあったり、リビングのソファに並んで腰かけたりして、サポートするJリーグ・チームの最近の試合のことや、…

328  「その苦しみやその悪の正反対をきみが想像すれば イマジン オール ザ ピーポー♪」

「闇の迷宮」(ソーントン、講談社、2004年)冷たい雨が永久に降り続くように思えても、きみが青空を想像できるなら、止む日がきっとやってくる、というメッセージをこの本から受けとりました。これを、きみとわかちあいたいと願っています。強く願えば、念…

(18) 「気持ちをわかってくれる人がそばにいて、その人を愛することの平安」

ある人と大喧嘩になりました。その人からは絶縁が言い渡され、仕事も断られました。たしかに声を荒げて抗議をしたりしましたが、そこまでの経緯や相手の非もあり、断絶は一方的な暴力のようにこちらを打ちのめし、心身に相当応えました。 けれども、幸いなこ…

28 「神に向かって歌え、神は海を取り戻してくださった」

さあ、歌おう 神は海を取り戻してくださった 海に引かれた不自然な分断線を 取り去ってくださった 海を殴りつけるハンマーを 取り上げてくださった 神はわれらの力 神はわれらの歌 神はわれらの解放 神は代々闘う人びとの神 神こそが聖闘士 神は戦車と兵士を…

(17) 「遠くにいても、胸に抱けば、潤してくれる」

その人と一緒にいたい、と願っています。声が聞きたい。話がしたい。うれしくなるから。胸が弾むから。気持ちがやさしくなるから、と。しかし、いつも一緒にいられるわけではありません。けれども、一緒にいないようだけれども、一緒にいることもあるのです…

327  「詩の原石ゆえの安心感」

「そばに いるから」(雨森政恵編、中川肇写真、ドン・ボスコ社、2000年) 草や花、子どもたち、石など、小さな風景に、こんなすてきな言葉が添えられています。 「ある時、小さな本の中から 『自分がしあわせかどうか、問わなくてもよい。 しかし、あなたと…

27 「海の上に手を掲げよ」

ファラオが追いかけてきます 後から襲いかかってきます どうして、我々をエジプトから 連れだしたりしたんですか 放っておいてください こんな荒れ野で野垂れ死にするより ファラオの奴隷でいた方が ずっとましです と言ったではないですか 恐れてはならない…