2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「14歳からの哲学 考えるための教科書」(池田晶子著、トランスビュー、2003年) カタカナや漢字の哲学者名、その人びとの用語、唱えたこと。この本にはそんなものは出てきません。そうではなく、池田さんが各テーマについて考える、その道筋、あるいは、地…
彼らがなす悪に ことごとく抗え ことごとく滅ぼせ 見逃してはならない 見過ごしてはならない 彼らの神に仕えてはならない 金と腕力と錬金術にひれ伏してはならない それらはあなたたちを陥れる罠だ 悪の数は多大で 悪の力は強力で 悪には打ち克てない などと…
「神の秘められた計画 福音の再考―途上の省察と証言」(後藤敏夫著、いのちのことば社、2017年) タイトルに「神の秘められた計画」とあっても、これは超常現象のことではありません。人と人との間にある防御壁がなくなり、出会い、理解しあい、相互の違いは…
この不法から この虚偽から この葛藤から 主はかならず解放してくださる わたしたちは信頼する 自分よりも神を信頼し 神の戒めを慕う者は 神の約束と慈しみのうちにある 自分を神とし 自分の戒めを愛する者は 神がその不法を滅ぼされる 人を殺してはならない…
「日本人のための平和論」(ヨハン・ガルトゥング著、御立英史訳、ダイヤモンド社、2017年) AとBのあいだに葛藤があるとき、五つの解決法が考えられる。(1)Aの主張が勝つ。(2)Bの主張が勝つ。(3)AB両者の妥協点を見つける。(4)ABが決裂する。(5)ABが満足で…
「現代キリスト教神学 理解を求める信仰 上」(D. L. ミグリオリ著、下田尾治郎訳、日本キリスト教団出版局、2016年) 千何百年も前に生まれた三位一体の教義が、じつは、不正や暴力に満ちた現代社会にとって非常に重要なメッセージを持っている。 本書はこ…