2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

459 「牧師よ、町を出て、森を分け入り、湖の真ん中へ漕ぎ出そう」  「ソロー『森の生活』を漫画で読む」(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー (著), ジョン・ポーセリノ (著), 金原瑞人 (翻訳)、いそっぷ社 、2018年)

役所でも働けない、牧師にもなれない。だから、ソローは「町よりずっと懐の広い森と向き合うことにした」。ぼくは四半世紀以上、牧師として町に生きてきた。そろそろ、森に向かうときかも知れない。この本にはかなり誘惑される。 「神をわがものと思っている…

458 「大人が読めば、死ぬことが少し怖くなくなるかも知れません」 「最後の戦い (ナルニア国物語7)」(C. S. ルイス著、土屋京子訳、光文社古典新訳文庫、2018年)

「ライオンが魔女たちに殺される場面には、涙が出る」。好きだった同級生に教えられて、英語のペーパーバックで、辞書も引かずに、ひたすら筋だけを追いかけ、頁をめくり続けた。その三十余年後、シリーズの新訳登場を機に読み返し始め、この度、全巻読了。 …

457 「差別者の烙印を額に掲げた哲学者」   「チュサンマとピウスツキとトミの物語 他」(花崎皋平著、未知谷発行、2018年)

チュサンマは樺太アイヌ女性。ピウスツキはリトワニア生まれの男性。19世紀末、ロシアにより南サハリンに派遣され、チュサンマと出会い、20世紀頭に結婚。ここから、この長詩は始まります。 トミは1940年クナシリ生まれのアイヌ女性。やがて、著者と出会う。…