2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

誤読ノート502 「『本当の』や『頭の良さ』を持ち出さなくても良いのに」 ・・・「本当の『頭の良さ』ってなんだろう?」(齋藤孝、2019年、誠文堂新光社)

そもそも、「頭が良い」とか「良くない」とか、言わなければならないのだろうか。「本当の」って、何だろうか。「本当の」とか「本当でない」とか、言わなければならないのだろうか。 この本によれば、「本当の『頭の良さ』」とは、以下のようなものだそうだ…

誤読ノート501 「詩人が花に予感したものは何でしょうか」 ・・・「詩と出会う 詩と生きる」(若松英輔、NHK出版、2019年)

この本には、若松さんが選んだ、さまざまな詩人のさまざまな詩が引用されています。どれも美しい詩ばかりです。その意味では、この本は若松さんの詞華集です。 それらの詩には、若松さん自身の言葉が添えられていますが、それは歴史的背景や文学技法の説明で…

誤読ノート500 「逃げてもいいんだ、もし神がいると仮定すれば」・・・「視点を変えて見てみれば: 19歳からのキリスト教」(塩谷直也、日本キリスト教団出版局、2019年)

目に見えない神など信じないから「信仰」などという言葉には興味がない、という人は少なくないことでしょう。ましてや、「神学」などというものは、ありもしないものをあるという屁理屈に過ぎない、と思われているかもしれません。 けれども、著者は、「信仰…