2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

295  「若者に徹底的につきあう、その向こうに」

「若者と生きる教会 伝道・教会教育・信仰継承」(大嶋重徳、教文館、2015年)著者、二回の講演がこのように出版されるのは、内容が良いというだけでなく、教会やキリスト教出版界がこのテーマの本や議論、方法を切実に求めていることを示しているのではない…

294  「闇は光を準備し、涙は花を咲かせる」

「悲しみの秘義」(若松英輔、ナナロク社、2015年)悲しみには長居をしたくない。悲しみには留まりたくない。悲しみに意味などあるのか。若松さんは、悲しみの秘められた意義を書く。「履歴書を書き進めているうちに私たちは、どの項目にも書き得ない出来事…

293  「死は終わりではなく、死者は生きている」

映画「母と暮らせば」(山田洋次監督)死ぬのは、痛いし、苦しいし、悲しいし、寂しいし、悔しいし、惜しいし、血が流れる。死なれるのも、痛いし、苦しいし、悲しいし、寂しいし、悔しいし、惜しいし、涙が湧き出る。死は軽くない。扉を開けて隣の部屋に行…

292  「「思う」のではなく、事実を「思い出し」、現在を「描く」ことから」

「必ず書ける「3つが基本」の文章術」(近藤勝重、幻冬舎、2015年)良質の文章を書きたい。仕事やFacebookへの投稿。百から数千字の文章は毎日のように書いているが、やっつけ仕事。書きたい、けれども、書けない、思いつかない。だから、書くことより急いで…

15 「わたしがあなたに言葉を湧きあがらせよう」

暴君の力は強大です 倒すすべがありません 恐れるな 蛇をつかめ 手を伸ばせ 暴虐者の尾をつかめ 人びとは聞いてくれません 信用してくれません 勇気を出せ 手を伸ばせ 負傷者に肩を貸せ 病者に手を当てろ 暴君も聞いてくれません 民の叫びにも耳を傾けません…

14・・・「わたしがいる、あなたと腕を組んでいる」

助けてください 彼らは強いるのです 鞭で打つのです 足で蹴るのです 踏みつけるのです 唾を吐くのです ここから救い出してください ああ、声が聞こえる 地から叫び声が聞こえる 助けを求めている 聞かないでおられようか そのままにしておけようか 心の真ん…

13「この子を越也と名付けよう 境を越えたからだ」

なんとひどい仕事を強いられているのか わが同胞たちは ああ、あの男は、わが同胞を 鞭で打った 足で蹴った 踏みつけた 唾を吐いた 赦せない わが同胞に何をするんだ おまえは赦せない 仲間をこんな目に遭わせて 絶対に赦せない ああ、今度は 同胞同士のけん…

291  「仏教とキリスト教、相違点と共通点」

「牧師の読み解く般若心経」(大和昌平、YOBEL、2015年)自覚的な仏教徒で専門的な勉強もなさった方が、ここ何年か蒲田教会の礼拝や神学書の読書会にお越しくださり、ぼくの拙いお話に耳を傾けてくださっておられます。その方が、とても良いですよとご紹介く…