2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
主なる神よ、あなたは 虐げられる民を いくどもいくども 解き放って来られました けれども、われらは今 滅びの道を再び歩み 止めることができません 主よ、どうか 滅びゆく民をお救いください あなたとともに歩んできた われらの天上の先達を想い起こし われ…
「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」。新約聖書のヨハネによる福音書の冒頭のこの言葉を、本著はみごとに伝えています。しかも、読みやすいエッセイで。けれども、洒脱でも軽妙でもなく、じつに深々としているのです。大樹の根のよう…
「勉強したか」と子どもたちに聞くと「したよ」と答えますが、教科書を眺めているだけでは、じつは勉強をしたことにはなりません。英語の綴りや基本用語など覚えるべきものは覚える、数学なら学んだ公式や定理を利用して問題が解けるようになる、そして、そ…
神は火の中から語った その言葉を石の板に指で刻んだ けれども、民は堕落して 十戒を憎み、神を棄てた 彼らは、偶像を愛した 権力と武力と暴力と金力と 原子力を神とした 主よ、どうしたらよいでしょうか めらめらと音がする ふりかえると 山が燃えている 十…
教会の礼拝は、内向き、つまり、すでに教会員になった人にだけ向けられていないでしょうか。けれども、本書は、礼拝とは、「教会と神」の間ではなく、「この世と神」との間のことがらだと言います。あるいは、礼拝は、神が教会に来ている人のみならず、世界…
雨降る土曜の夜でした。「お届けしたいものがあります。今からお訪ねします」。こんな時間に何だろうと思っていたら、「さきほどまで若松さんの講演会があって、そこで買ってきました」と言って渡してくださったのが、この本でした。 大事なことは、思いがけ…
聞け、いのちを求める民よ 死に抗う民よ あなたたちは今日 大きな河をわたり 暴力を倒そうとしている 彼らは巨大で強力だ 誰が立ち向かえる と思っただろうか しかし、今日、 あなたたちの神は 暴力と不正義と虚偽を 焼き尽くす火となり あなたたちに先立っ…
うちの14歳の子どもたちは興味を示さなかったけれども、56歳のぼくは、とてもおもしろく読めました。あたらしい考え方に、また、考えるということの基本に触れることができました。 たとえば「個性」の章。本当の自分とは、こうであるとか、ああであるとか示…
「大丈夫だよ! 明日の試合はきっと勝てるよ!」 試合の結果はどうであれ、この言葉は「ウソ」ではないでしょう。なぜなら、これは、試合結果のニュースでもなければ、試合前の予知でもないからです。そうではなくて、激励や鼓舞や慰撫の言葉なのです。 「あ…
聞きやすいように話す。読みやすいように書く。ぼく自身、牧師として、教師として、わかりやすい言葉を心掛けてきた。 人の言葉もわかりやすく理解しようとしてきた。けれども、何を言っているのかわからない人の話を聞く時は、わかる部分だけを聞こうとして…
Aさんは、家族もなければお金もなく、高齢のうえに病気を抱えていて、働けません。働ける時は働いていたのですが、毎日の生活費を確保するのに精一杯で、老後の蓄えなどはできませんでした。けれども、この人が社会福祉制度を利用しようとするとき、「いや、…
わたしが今日与える憲法を破ったり わたし自身を忘れたりしないように 注意しなさい 満腹になり、住居を持ち、財産が増え おごりたかぶり、自分のことだけになり 貧しい人びと、虐げられている人びと 若者、高齢者、外国人、沖縄の人びと、 障がいを持つ人び…