2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

265  「問うてください、ぼくは応えます」

「フランクル人生論入門」(広岡義之、2014年、新教出版社) フランクルは名前を知っているだけとか、ぼくのように「夜と霧」を読んだだけとかいう人で、でも、フランクルのロゴセラピーってなんだろうとか気になっている人には、便利な一冊だと思います。そ…

264  「牧師や神父の人格がキリスト教停滞の一因かも知れない」

「日本史におけるキリスト教宣教 宣教活動と人物を中心に」(黒川知文、2014年、教文館) これは日本キリスト教史の本ではありません。つまり、日本におけるキリスト教の通史が述べられているのではありません。 そうではなく、副題のように、ザビエル、高山…

263  「常套句ではなく、斬新な『あきらめない、がんばろう、一人にさせない』」

「エイズの村に生まれて 命をつなぐ16歳の母・ナターシャ」(後藤健二著、汐文社、2007年) 取材当時、住民の九割がエイズ感染者と言われていた。ロシアに近いエストニアの村。麻薬がはびこり、使い回しの注射器を通して、エイズも蔓延した。 その村の16歳の…

262  「牧師たちの牧師、関田寛雄先生」

「あなたはどこにいるのか(関田寛雄講話集)」(関田寛雄著、一麦出版社、2015年) 関田寛雄先生は、学校や教会でお世話になったことはありませんが、わたしの師であり、わたしにとてもやさしいお方です。それは、説教、執筆物、そして、パーソナルなお交わ…

261  「聖書物語のその場にいるかのように」

「エッサイの木 クリスマスまでの24のお話し」(ジェラルディン・マコックラン著、沢知恵訳、池谷陽子絵、日本キリスト教団出版局、2014年)教会堂で木の板を彫るおじいさん。そこに現われた男の子。真ん中に大きな木があって、その枝に毎回、少しずつ「実」…

260  「立てぇ!立つんだ!新島ジョーズ!」

「新島襄物語: 良心へ向かう志」(富田 正樹 (著), 山本 真司 (著)、新教出版社、2015年)140年前、新島襄が起こした同志社英学校は、いまや小学校から大学までそろっています。その中には四つの高校も含まれ、この本はその生徒たちを対象に書かれたとのこと…