2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

41 「かたくなな心が打ち砕かれるならば、あなたたちは滅びない」

わたしの言葉を聞かず わたしの戒めを守らず 寄留の民を憎悪し 障がいと呼ばれる民を差別し 戦争法を廃棄することなく 沖縄に基地を無理強いし 沖縄に米軍を押し付け 機動隊を派兵するならば あなたたちの上には恐怖が臨む あなたたちには災いが訪れる 野獣…

361  「患者を救うために精神病院をなくしてしまった医師がいた」 「精神病院はいらない! イタリア・バザーリア改革を達成させた愛弟子3人の証言」(大熊一夫編著、2016年、現代書館)

精神病院を廃止にし、患者を町に送り出した医師、それがバザーリアです。彼は機知に富み、気性が激しく、人間が不正な仕打ちを受けたり、モノとして扱われたりしているのを見ると、自分を抑えられなくなったこともあると言います。けれども、対話をしながら…

(39)「恐れるな、大丈夫だ、たとえ体は死んでも、魂は死にません」

病気になって心配なとき、わたしたちは何を心の支えにするでしょうか。まずは、お医者さんかも知れません。お医者さんが、にこやかだったり、こちらの話を良く聞いてくれたり、説明がていねいでわかりやすかったりすれば、とても安心できます。それから、薬…

360  「古い価値を下れば、新しい価値の上り坂」 「下り坂をそろそろと下る」(平田オリザ、2016年、講談社現代新書)

日本は「先進国」の座から滑り落ちたのだが、それを受け容れられない人びとがたくさんいて、安倍首相はその典型だから一定の支持を得ている、と平田さんは分析しています。ならば、安倍内閣がやっていることは、「先進国」の座への未練、最後のあがきなのか…

(38)「ひとつの場に身を置きながらも、ほんとうはもうひとつ別のところにも属してる」

二重国籍が話題になりました。たとえば、日本という国に属し、同時に、アメリカという国にも属する状態です。けれども、じつは、これは、そんなに珍しいことではありません。非正規雇用の人なら、ふたつ、みっつの職場を掛け持ちして働いている人もいるでし…

誤読ノート359 「宗教を猫でほどく」  「宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ」(島薗進著、NHK出版社新書、2016年)

この本では、二十くらいの物語が取り上げられています。 「100万回生きたねこ」「人魚姫」「なめとこ山の熊」「放蕩息子の帰還(新約聖書中のイエスの例話)」「想像ラジオ」。ぼくが読んだことのある本はこれだけです。 「深い河」「きりこについて」。これ…

40   「わたしはあなたちの鎖を打ち砕く」

殺さない、盗まない 神のみを神とする 何ものにも隷属しないが すべてのものに仕える その歩みは 季節によって雨が降り 作物や野の果樹を実らせる ゆたかな大地に生かされるがごとし 穀物を収穫し ぶどうを収穫し 種蒔きをし 飢えることなく 平安に生かされ …

(37)「個人を超えた大きな文脈から、その人の死、そして生を見つめ直す」

「ちゅらさん」というNHKの朝のドラマで、小学生の男の子が難病で死んでしまったとき、涙が止まらない子どもたちに「おばあ」は、「かずやくんみたいな子どもは、いのちの大切さを教えるために生まれて来たのさ」と言いました。 もちろん、死ぬ前からそのよ…

39  「奴隷とされた友を買い戻す」

あなたの同胞が奴隷とされていたら あなたが買い戻しなさい けれども、あなたの奴隷としてはならない 差別されていたら、反対しなさい災害に遭ったら、訪ねなさい踏み躙られていたら、抗議しなさい飢えていたら、食べ物をわかちあいなさい渇いていたら、水筒…