2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
イエス・キリストの十字架の死によって、人間の罪が贖われた、罪の奴隷となっている人間が買い戻された、人間の罪が赦された。 キリスト教の信仰はこのような「贖罪信仰」を中心にする、と一般には思われているようですが、著者は、キリスト教の最初からこの…
この本では、非正規雇用労働、五輪の暴力、電力、食、気候不正義、外国人労働者、野宿者差別、水俣病、水平社、被災地、アイヌ・・・このような「社会問題=社会ゆえに生じそれゆえに社会の枠組みで考えなければならない問題」が挙げられています。 ぼくは、…
タイトルから、キリスト教のイロハの案内かと思われるかもしれません。たしかに、「第1章 新約聖書とは何か」「第2章 イエス」「第3章 パウロ」などの章立ては基礎的な事柄に思われますが、「本の素材」「本の形態」「本の製作と流通」を述べる「第8章 新約…
主人公のモデルは存在せず、すべて創作です、と著者は明言していますが、著者が認めるように、小説の舞台のひとつである同志社大学神学部の、わたしも聞いたことのある、N教授の小話をネタにしたエピソードが出てくることもあり、ある書評では、モデルとして…
世界の環境をこれ以上悪化させず、自然資源を枯渇させず、世界の生物(人間を含む)を絶滅させないためにはどうしたらいいのでしょうか。 マルクスにはそのような思想がなかったので参考にならない、という声が支配的でしたが、「資本論」だけでなく、彼の残し…
この本の主張は、聖書の言葉が人を育てる、ということよりも、旧約聖書の「律法」、「預言者」、「知恵(文学)」という三つの文学形式の各機能と相互作用が教育のモデルになる、ということでしょう。ちなみに「預言者」は人のことでもありますが、預言文学を…
人間は神の前で罪人である。人間は自分の力では罪から救いへと行くことはできない。ただ、イエス・キリストにおいて現れた神の恵みによってのみ人間は救われる。パウロの言う救い、ひいては、聖書の伝える救いとは、そのような「無償の贈り物」である。アウ…