2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

244  「後藤健二さんの祈り」

「もしも学校に行けたら アフガニスタンの少女・マリアムの物語」(後藤健二、2009年、汐文社)後藤さんは少女のために本気で祈ります。「神さま、どうか彼女たちを導いてください」(p.82)。「指導してください」ではなく「ともに歩んでください」とぼくには…

243  「頂上からふもとへのいくつもの道 あるいは キリスト教以上にキリスト教的、仏教以上に仏教的、イスラム以上にイスラム」

「井筒俊彦 叡智の哲学」(若松英輔、2011年、慶応義塾大学出版会) ぼくはキリスト教徒だ。この本はキリスト教の本というわけではない。けれども、キリスト教のエッセンスが、ここには満ちていた。キリスト教信仰の多様な側面を経験してきたことが、本書の…

242  「わからない詩人が、きっと、わかる詩人」

「川崎洋詩集」(川崎洋、2007年、角川春樹事務所) たしか、茨木のり子さんの「詩のこころを読む」で紹介されている詩人の中で、ぼくにはとてもわかりやすく、最初に読んでみたいと思ったのが川崎洋さんだったので、この本を求めたのだと思います。 ところ…

241  「シェイクスピアはキリスト教にとらわれずに人間を見た」

「シェイクスピアの人間学」(小田島雄志、2007年、新日本出版社) 井上ひさしさんの大ファンのぼくは、「井上ひさしの劇ことば」というタイトルの書物にも、とうぜん、興味を魅かれました。これが、小田島雄志さんとのファースト・コンタクトです。そして、…

240  「世界の根源についての最良の黙想のひとつ」

「現代の超克」(中島岳志・若松英輔 、ミシマ社、2014年) 「自分は信仰が薄いから救われないかも知れない」と悩んでいる人は、ぜひ、この本を読んでみてください。 そのような人さえも、あるいは、「信じる者さえ」も、あるいは「信じる者こそが救われる」…

239 「緊張腹痛も大事」

「音楽家の名言3 壁を乗り越えるためのメッセージ」(檜山乃武、2011年、ヤマハミュージックメディア) ピアノと歌を教えていただいている先生から、おさらい会の記念品としていただきました。 作曲家、演奏家などの言葉、似顔絵と、解説が載っています。 た…

238 「社会人、職業人としての心がけ」

「人に強くなる極意」(佐藤優、2013年、青春出版社) 「人に強くなる」「極意」というよりは、「社会人、職業人として、しっかり生きていくための」「心がけ」といった内容だと思います。 それを「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断ら…