2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

183 「イエスがキリストとして生きつづけた二千年」

「ナザレの人イエス」(D・ゼレ/L・ショットロフ著、丹治めぐみ訳、日本キリスト教団出版局、2014年) 本書は、ドイツのふたりの女性神学者たちが、女性を重視する視点、社会の中で虐げられている人々の視点、さらには、ユダヤ教への敵意を反省する視点から…

182 「今度こそ、大きな声で言うよ。きみが死んだら、ぼくは悲しい」

「友罪」(薬丸岳著、集英社、2013年) 少年時代に子どもを殺してしまった鈴木くん。 同級生を自死させてしまった増田くん。 単身の寮長、山内さん。 鈴木くんの「母」、白石さん。 暴力男に貪られ、追い回され、徹底的に辱しめられる美代子。 皆、家族とは…

182 「今度こそ、大きな声で言うよ。きみが死んだら、ぼくは悲しい」

「友罪」(薬丸岳著、集英社、2013年) 少年時代に子どもを殺してしまった鈴木くん。 同級生を自死させてしまった増田くん。 単身の寮長、山内さん。 鈴木くんの「母」、白石さん。 暴力男に貪られ、追い回され、徹底的に辱しめられる藤沢さん。 皆、家族と…

181 「倫理と舟の作家、池澤夏樹」

「アトミック・ボックス」(池澤夏樹著、毎日新聞社、2014年) 池澤夏樹さんは、倫理と舟の作家だなあ、と思いました。この小説を読んで。別の作品も思い出して。これは、前作の「双頭の船」と並んで、ポスト3・11文学だなあ、とも。前作が岩手・宮城編なら…

180 「グローバリズムは、アメリカ産よりイスラーム産がかわゆい」

「一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教」(内田樹・中田考著、集英社新書、2014年) 内田さんはユダヤ教に、中田さんはイスラム教に通じていて、そして、ふたりは、キリスト教系大学の元教授。対談だから読みやすいです。 三つの宗教の比較と言う…