2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(66)「悪事に育ちかねない悪意が、わたしたちの心にあることに気付かされる」

国会議員が運転中の秘書の頭を叩いたり、身体特徴への侮辱など罵詈雑言を浴びせたりしたことが問題になっています。一度きりのことではなく、秘書を自分より下位の人間とみなした上での暴言が常習化していたようです。 わたしたちはどうでしょうか。日常的に…

55   「偽証してはならない」

調べたけれどもそんな文書はなかったと偽証してはならない あれは怪文書だと偽証はしてはならない 自分は促していないと偽証してはならない国民を守る法だと偽証してはならない テロ対策だと偽証してはならない 一般人には関係がないと偽証してはならないア…

378 「憎しみが愛に変えられる未来が必ず来る。ならば、それを希望として、今から先取りしてそのように生きようではないか」

「希望の倫理」(ユルゲン・モルトマン著、福嶋揚訳、新教出版社、2016年) 米軍基地建設、安保法制、原発再稼働、共謀罪。これらを強行する政府は、日本国憲法下の日本社会が不十分ながらもなんとか築いてきた民主主義を、いっきょに大日本帝国憲法下レベル…

(65)「味なし御飯にひとつまみの塩を」

「東京砂漠」という言葉があります。都会の、いや、もしかしたら、人間社会全体の、殺伐としたさまを表しているのではないでしょうか。けれども、ある歌詞では、そんなところでも、「あなたがいれば生きていける」とうたっています。 毎日の仕事や勉強は、そ…

54   「盗んではならない」

盗んではならない 欲しいと思って人のものを見てはならない 外国から盗んではならない だまして盗んではならない 武力によって盗んではならない 陸海空軍その他の戦力で盗んではならない 戦争放棄の憲法を奪ってはならない 外国の住民の土地を盗んではならな…

誤読ノート381 「ピアニストと牧師の怪しい接点」

「蜜蜂と遠雷」(恩田陸、幻冬舎、2016年) ぼくは、聖書を読み、「解釈」し、そのテキストのメッセージを汲み取り、何らかの工夫をして、それを数十人の人びとに伝える、という仕事をしています。つまり、キリスト教の牧師です。学者さんは、もしかしたら、…

380 「還暦手前の、陰と日なたの再発見」

「人生の後半戦とメンタルヘルス」(藤掛明著、キリスト新聞社、2016年) ぼく自身は、自己肯定感が低く、その反作用として、承認欲求が強い人間です。それゆえに、「高い位置」に就いたり、「有名」になったり、「才能や実績」が認められたりすることをせつ…

(64)「わたしたちを本当に治めるものは為政者ではありません」

安倍政権が「共謀罪法」を強引に「成立」させました。今回だけではありません。何万人もの市民や野党政治家、学者らが連日激しく抗議をしたにもかかわらず、特定秘密保護法や安保法制も、暴力的な採決で「可決」させてきました。 これだけではありません。県…

(64)「わたしたちを本当に治めるものは為政者ではありません」

安倍政権が「共謀罪法」を強引に「成立」させました。今回だけではありません。何万人もの市民や野党政治家、学者らが連日激しく抗議をしたにもかかわらず、特定秘密保護法や安保法制も、暴力的な採決で「可決」させてきました。 これだけではありません。県…

53   「殺してはならない」

殺してはならない 人に腹を立ててはならない 人にばかと言ってはならない 人に愚か者と言ってはならない 仲直りしなさい 和解しなさい 戦争をしてはならない 武力による威嚇、武力行使をしてはならない 陸海空軍その他の戦力を保持してはならない 国の交戦権…

(63)「幼子のように全体重を世界に委ねる」

わたしたちは、いろいろなことが心配です。お給料が下がらないか、会社をクビにならないか、つぎの仕事が見つかるか、見つからなかったらその間どうやって生きて行こうか。これは、非常に深刻な問題です。お金がなければ、すぐに食べることができなくなりま…