2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

367  「映画も聖書もかなり知ることができます」 「シネマで読む新約聖書」(栗林輝夫著、日本キリスト教団出版局、2016年)

その映画や小説に、たとえば「ジョン・コーフィ」のように、イニシアルがJ. C.あるいはC. J.となる人物が出てきたら、それは何らかの意味でイエス・キリストに重ねられている可能性が高いかもしれない、ということをこの本から学びました。 スターウォーズ、…

366  「信仰と知の近さと隔たり」 「現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学」(佐藤優著、キリスト新聞社、2016年)

佐藤優さんはたしかに異能者だと思います。驚くべき人生経験、政治経験と抜群の記憶力、神学・哲学の蓄積と分析、その語りには、どこか、立花隆さんや中井久夫さんのような知の巨人を思い出させるものがあります。たしかに、そう思わせる力量があります。け…

365  「バルトと解放の神学」 「現在神学の最前線 『バルト以後』の半世紀を読む」(栗林輝夫著、新教出版社、2004年)

「バルトの教義システムはたしかに一本背筋がぴしっと通っている。そしてそれが、神ならぬものを神とする現代の偶像崇拝に抗して、教会を真に教会たらしめる最強の論理となることもわかる。だが、それだけでいいのか」(p.19)。ぼくは徹底的に自己中心だ。隣…