2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(100) 「世界が自分を何とかしてくれると信頼できれば、自分以外のためにお金を使うことができるようになります」

財界人や芸能人などが、百万、千万、億の単位で、寄付や支援や献金し、マスコミに取り上げられることがあります。けれども、残るお金も、千万、億、十億の単位です。小学生が貯金箱の小銭を全部献金しました。一万円にもならないかも知れません。けれども、…

439「ありのままでよい、(しかし、ありのままでよい世界に変わらなければならない、)世界は必ず変わる」 「カール・バルト 未来学としての神学」(福嶋揚、日本キリスト教団出版局、2018年)

精神、感情、身体、性、言葉、背景など、わたしたちは皆、他の人とは異なっていますが、ほんらいなら、そこには優劣はなく、わたしたちは優へと変わろうとする必要はありません。ありのままでよいのです。神はわたしたちと世界をそのように創造した、と聖書…

聖書の話を身近な経験に置き替えてみました(98) 「人を通して、自分のlifeを神さまにささげる、お返しする」

翁長雄志さんは人生の最後の四年間を沖縄の人びとにささげました。もともと自民党員で保守政治家でしたが、米軍基地の存在によって沖縄の人びとが苦しめられていることをこれ以上放置できず、辺野古新基地建設を阻止するために、県知事となり、強行する国に…

438「静かに詩人は歌で息をした」  「歌集 滑走路」(萩原慎一郎、角川書店、2017年)

32歳で詩人は息を引き取った。武蔵高校、早稲田大学卒。いくつもの受賞歴。けれども、そのうらには、いじめや非正規雇用、失恋があったようだ。 詩人は歌で息をした。 「抑圧されたままでいるなよ ぼくたちは三十一文字で鳥になるのだ」 無視されたままでい…

437「キリスト教と社会については、批判的視点が必要です」 「1冊でわかるキリスト教史 古代から現代まで」(土井健司監修、日本キリスト教団出版局、2018年)

キリスト教史は長く、太い。だから、何冊読んでも、細かいところも覚えきれないし、いくつかの流れも理解し切れない。だから、この本の題のように、「1冊で」、しかも「わかる」と言われると飛びつかないではいられない。じっさい、二千年の教会史を、ざっ…

(97) 「イエスは誰をも追い出しません」

かつて女性には参政権がありませんでした。政治から締め出されていたのです。(日本では今も女性の政治家は少ないですが・・・)。それだけではありません。それ以外にも女性が「入ってはならない」とされる場がたくさんありました。いまもあります。 ひじょ…

436「国会前で抑うつ対策を施す精神科医?」   「迷える社会と迷えるわたし 精神科医が考える平和、人権、キリスト教」(香山リカ著、キリスト新聞社、2018年)

二十代のころ、外国人や日雇い労働者、身体障害者への差別に気付かされ、そういう社会を変えなければならない、自分も変革に参加したいと強く考えるようになった。三十才前後、自律神経失調症にかかり、心理学、臨床心理学、精神医学を一般読者向けに書いた…