2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

796 「あと三百回の説教のために」 ・・・「説教ワークブック: 豊かな説教のための15講」(吉村和雄訳、日本キリスト教団出版局、2024年)

誤読ノート796 「あと三百回の説教のために」 「説教ワークブック: 豊かな説教のための15講」(吉村和雄訳、日本キリスト教団出版局、2024年) この本から学んだ、説教に大事なこと。 1)聴き手に応答、つまり、神の国の価値観に従った生き方への転換を促す…

795 「神と人とがわかちあうもの」・・・「悲しみに壊れた心はどこへ行くの? 死との和解の神学」(ヘイスティング、2024年、YOBEL)

「我々は、悲嘆を克服しない」(p.27)。つまり、本書は悲嘆の克服法を述べているのではなく、さらには、悲嘆を遠ざけてもならない、と著者は言う。 もう一点。人間は、知り合い、交わり、ひとつなる。これは、三位一体の神の徴である。「三位一体においては、…

794 「もう細かいことはやめて大きく行こうよ」 ・・・ 「哲学思想史 問題の展開を中心として」(淡野安太郎、角川ソフィア文庫、2022年)

誰がどういう思想を述べたか、という知識の羅列ではなく、どのようなことが「問題」となり、それに哲学者がどのような思考回路を経て、どのように答えようとしてきたか、の歴史が述べられている。 その思考回路に追いついていくのは簡単ではなかった。それで…

793 「目には見えず、言葉にもできない」 ・・・ 「世界はうつくしいと」(長田弘、みすず書房、2009年)

誰かの本で紹介されていたので、読んでみることにした。若松英輔さんの書物ではないだろうか。 「目に見えるものが目に見えないものに変わる消滅点」(p.97)という一節が著者の「あとがき」に出てくる。「目に見えないもの」。若松さんがぼくに教えてくださっ…