433「言葉を紡ぐために、祈るために」  「詩集 幸福論」(若松英輔、亜紀書房、2018年)

言葉を紡ぐことと
祈ること


どちらも
発することではない


どちらも
受け取ること


言葉を紡ぐことは
天から降りてくる
言葉を待つこと


「思ったことを
 書くのではない
 宿ったことを
 書くのだ」


「宿りに求められるのは
 待つことだ」


祈ることは
天から降りてくる
静寂を聞くこと


「こころに
 祈りを与えよ
 終わりなき
 願望ではなく
 彼方からの声を
 受け入れるための
 藍色をした沈黙を」


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