398 「ライオンは死して」  「ライオンと魔女と衣装だんす」(C・S・ルイス著、土屋京子訳、光文社古典新訳文庫)

 ライオンの名はアスラン。森の王にして、大海のかなたに住む大帝の子息。

 「アスラン来たれば 悪が滅び
  アスラン吼ゆれば 悲しみ癒える
  牙の一閃 冬を葬り
  たてがみふるえば 春めぐりくる」

 けれども、魔女にとらわれたエドモンドを救うために、アスランは吼えもしなければ、牙をむきもしませんでした。

 むしろ、その正反対のことをしたのです。

 永遠のお別れに、子どもたちは、アスランの顔にキスをし、撫でさすり、全身をきれいにぬぐいます。

 ところが、翌日、ふたたびそこを訪れると・・・

 「ああ、ひどすぎるわ」「なきがらぐらい、そっとしておいてくれたっていいのに」「誰がこんなことをしたの?」

 けれども、うしろから、良く通る声が。

 ふたりがふりむくと・・・

 大学時代、好きだった人が「涙なしには読めない」と言っていた旧訳。それは、どちらの場面だったのでしょうか。

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