738「若者に届けば、すべての聴き手に届くかも」・・・「若者に届く説教: 礼拝・CS・ユースキャンプ」(大嶋重德、2019年、教文館)

ぼくの参考になった点を書き出してみます。

 

〇聴き手が「ああ、自分に語りかけられている」と思うようなメッセージ。

〇説教の目的は、聴き手がイエス・キリストご自身と出会うこと。

〇説教が「神さまの言葉」として「聞こえてくること。

〇情熱的、心をこめる。ただし、自分の情熱というより、「ああ、神さまはこんなにすばらしい」という情熱。

〇「教え」「戒め」というより「良い知らせ」。神さまからの良い知らせ。「聞いて良かった」「もっと聞きたい」と思わせる喜びの知らせ。

〇聴き手に「わかる」言葉で。

〇聴き手の心を「慰め」「励ます」

〇説教者の感情は聴き手に移動していく。

〇説教者はまず聖書箇所を読み、そこから、神さまから「良い知らせ」を受け取る。そのよい知らせに感動し、感動をもって、聴き手に伝える。自分の考えではなく、聖書(神さま)から受けたことを伝える。

〇「してはならない」ではなく、神さまのお心を知り、「あえてしない」というように導かれれば最高。

〇聴き手と一緒に過ごしていないと聴き手に届く言葉は得られない。

〇相手の好きなことを聞いて、調べてみて、「あれ、かわいいねえ」「かっこいいねえ」などと語りかける。共感しなくても、理解しようとする。

〇神さまや信仰、聖書のことで、間違っているなどと、言ったり、顔に表したりしないで、相手の発言のままよく聞いてみる。

〇「ありのままですばらしい」だけでは納得しない相手もいる。「ありのままの自分はすばらしくない、罪深い」と悩んでいる相手もいる。その場合は、その相手の気づきを受けとめ、キリストの赦しをともに見る。

〇この説教者は自分のことをよく知ってくれている→なぜ?→ああ、聖書が自分のことを言っているからなのか→神さまが今の自分のことを知っていてくれるのだ。

重松清の小説「きみの友だち」は小学生女子の気持ちがよくわかっている。

〇メッセージのリズム、スピード、間(ま)を変えるだけで、聴き手に伝わるリズムに変わっていく。

〇メッセージの中に、以前の聴き手の反応(質問、感想)などを盛り込む。

メッセンジャーが何か言わないといけないので「とりあえずこう言っておこう」というまにあわせの言葉は、聴き手に届かないこともある。

〇笑わせてこの人の話は面白いと思ってもらうことは大事。

〇神さまがあなたと会えてよかったと喜んでいる、神さまがあなたを呼んでいる、神さまのこの声が聞こえますか、神さまのこの声を一緒に聞こう、というメッセージ。

〇聖書の物語のワンシーンを目の前に見えるように描き、話す。

〇まるで自分もそこにいて、イエスさまの話を直接聞いているような思いを聴き手がいだけるようなメッセージを心がける。

〇教会の説教は、家で食べる毎日の普通の御飯。それに対してキャンプの説教は、ハンバーグ。毎日ハンバーグばかりでは体にわるい。ふだんの食卓で小魚やピーマンなどを食べることも大切。

〇メッセージの後の聴き手の感想をじっと聴くと、次の説教のヒントを神さまは与えてくださる。

〇わたしたちは自分の信仰の強さではなく神さまが受け取ってくださるから救われた。洗礼はそのハンコ。神さまの受領印。

〇信仰生活には疑いも伴うが教会は安心して悩んだり疑ったりすることのできる場所。「信じる」には「わからないこともある」が含まれている。

〇「してはならない」という律法ではなく、「あえてしない」。これが神さまの祝福。

 

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