詩人はキリスト者でした。
「もう先に来て 祈っている人がある
わたしもすわって 聖書を開く」(「教会への道」、p.159)
詩人は、野の花に神の営みを見たイエスの弟子でした。
「庭さきの花は
天と地をつなぐ
自然の微笑」(「花」、p.169)
「痺れた手ですくってもすくっても
ひかりは いくらでも
地上に溢れていた」(「ひかり」、p.26)
詩人は、サマリヤの人の末裔でした。
「友の多くを失い
私は病み衰えた
だが 渇きに飲む水は甘く
妻は側らにあった」(「(二十八年間)」、p.73)
詩人より先に来て祈っていたのはイエス、そこはガリラヤあるいは天だったのではないでしょうか。