「スター・ウォーズ [フォースの覚醒] 予習復習最終読本」(河原一久、扶桑社、2015年)
今回、エピソード7公開を機に、1〜6をDVDで観てみました。どんな映画でもシアターで観たあと、パンフレットで話を確認したり、理解深めたりするように、この六作を観たあとも、同じことがしたくなり、この本を手にしました。
期待通りの内容で、シリーズ過去作の展開がかなり詳しく述べられていて、とても役立ちました。また、新作鑑賞のために過去六作で押さえておくべき10のポイント、新作の12のキャラクター、全シリーズを通してのファンや俳優さんをめぐる話、2020年と言われているエピソード9まで、あるいは、それ以降も含む展望なども記されており、非常に楽しめました。
以前からのファンの方はそれぞれ深い味わい方をしておられると思いますが、ぼくは、今回、にわかにシリーズを観て、ダースベーダーを軸に、怒りや恐れをそれなりに丁寧に扱っているところに魅かれました。
それから、正義の回復における、周縁化されていた人びとの働きにも。
そして、人間を生かすフォースと、フォースによる死の克服と永遠の絆、生ける死者、というテーマにも。
もちろん、主旋律や伏線を、過去六作を通して、行きつ戻りつ、解きほぐしていく作業は、DVDを観たり、SW本を読んだりするアクセルになりました。