187 「みじめなぼくらと、それでも捨てない神さまを語るミッドナイト・ディージェイ」

 「迷っているけど着くはずだ」(塩谷直也著、新教出版社、2000年)

神さま、どうして何もしてくださらないのですか。
神さま、どうしてぼくを見捨てたのですか。
神さま、どうしてぼくをこんなみじめに。

ぼくのこの怒りを誰かに向けさせないために、
ぼくのこの怒りをご自分にお引き受けになるために、
神さまは十字架にかかられた。

ぼくはこの本を一日6ページずつ読んでいる。10分くらい。
ぜんぶで30本のトーク

今日のところでも、発見と納得。
それが上に書いた最初の六行。

塩谷さんの子どものころ、学生時代、日常生活のさまざまな場面。
その風景と、ひねりもはいった心情が、軽妙だけど、深いところまで描かれている。

この門を通って、聖書の庭にぼくらは招き入れられる。
けれども、生活場面と聖書の言葉が、安直に結び付けられているのではない。
掘り下げられている。今日もぼくが発見、納得したように。

彼の語りは、ぼくの心の冷えに届く。
彼は、ぼくの破れた気持ちを描き出してくれる。

けれども、それで終わりではない。
寒い外から暖かな部屋に入ってきたような温かさ、安心が、さいごに、冷えと破れを待っている。

聖書のメッセージを人の心に届くようにトークするとはこういうことなんだ。

説教で悩んでいる牧師さんは、これを数度、読むと良いかもしれないよ。

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