138 「キリスト教巡礼映画にとどまらないためには」

映画「星の旅人たち」 (エミリオ・エステベス監督、マーティン・シーン主演)

 世界放浪中の息子に死なれたアメリカ人男性眼科医

肥満とドラッグで妻に距離を置かれているフランス人男性

暴力夫に娘を奪われ、たばこをやめられないカナダ人女性

言葉が出てこなくなったアイルランド人男性詩人

四人がフランスからスペインのサンチャゴをめざし、来る日も来る日も歩き続ける

キリスト教の巡礼としては、そこがゴール

けれども、ジプシーと呼ばれる人の言葉に導かれて・・・

そういえば、同じくサンチャゴ巡礼をベースにする映画「サン・ジャックへの道」でも、ムスリムの青年がこれをメッカ巡礼と勘違いしたり、アラーアクバルと叫んだりする場面があった

(さらには、ムスリムとフランス人のカップルが登場したり、フランス人が母をなくしたムスリム少年を家族として迎えたり)

下敷きとしたキリスト教巡礼の枠を超え、普遍性をもたせようとしているのだろうか

かつて、息子は父に問うた、人生は選ぶものなのか、それとも・・・

前に続く道がある

振り返れば道ができている

どちらの方向をみやっても、人の数だけ道がある

それは選んだものなのか、そこにあるものなのか、それとも・・・・

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