映画「星の旅人たち」 (エミリオ・エステベス監督、マーティン・シーン主演)
世界放浪中の息子に死なれたアメリカ人男性眼科医
肥満とドラッグで妻に距離を置かれているフランス人男性
暴力夫に娘を奪われ、たばこをやめられないカナダ人女性
言葉が出てこなくなったアイルランド人男性詩人
四人がフランスからスペインのサンチャゴをめざし、来る日も来る日も歩き続ける
キリスト教の巡礼としては、そこがゴール
けれども、ジプシーと呼ばれる人の言葉に導かれて・・・
そういえば、同じくサンチャゴ巡礼をベースにする映画「サン・ジャックへの道」でも、ムスリムの青年がこれをメッカ巡礼と勘違いしたり、アラーアクバルと叫んだりする場面があった
(さらには、ムスリムとフランス人のカップルが登場したり、フランス人が母をなくしたムスリム少年を家族として迎えたり)
下敷きとしたキリスト教巡礼の枠を超え、普遍性をもたせようとしているのだろうか
かつて、息子は父に問うた、人生は選ぶものなのか、それとも・・・
前に続く道がある
振り返れば道ができている
どちらの方向をみやっても、人の数だけ道がある
それは選んだものなのか、そこにあるものなのか、それとも・・・・