(40)「信者でない妻」

7:12次に、そのほかの人々に言いますが、これを言うのは主ではなく、私です。信者の男子に信者でない妻があり、その妻がいっしょにいることを承知しているばあいは、離婚してはいけません。

 自分はキリストを信じているが、夫や妻はそうではない、という方は現在も少なくないでしょう。相手にもキリストに出会ってほしいという祈り、相手から自分の信仰が理解されないという苦しみ、理解されないことはないが教会生活と家庭生活をどう両立させようかという葛藤など、さまざまな思いがそこにはあることでしょう。そのようなものがありつつ、パウロは、いずれにせよ、相手を大切にしましょう、と言っているのだと思います。相手が信者ではなくても相手が一緒に生きることを望むのであれば「離婚してはいけません」というパウロの言葉は、相手を大事にすべきことを意味しているのでしょう。そして、相手に仕えることを通して、神さまの愛がその人にも届くということを、「信者でない夫は妻によって聖められており」(14節)という言葉は表しているのではないでしょうか。信者でない人との結婚も、神さまの祝福の御手にあることを信じようではありませんか。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)