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(1) 1:1-3  「聖徒として召され」

1:2 コリントにある神の教会へ。すなわち、私たちの主イエス・キリストの御名を、至る所で呼び求めているすべての人々とともに、聖徒として召され、キリスト・イエスにあって聖なるものとされた方々へ。

 パウロはコリントの町の教会の人々に手紙を書きました。パウロは自分もコリントの人々も、どちらも神さまによって「召された」者であると信じています。「召された」とは「招待を受けた」ということです。自分からすすんで神さまのもとにやってきたというよりは、神さまから「こちらにおいでよ」と手招きをしていただいたということです。自分の力で神さまのところにたどりついたというよりは、神さまの方が手を伸ばしてくださり、わたしたちの手を握り、ご自分の胸元へと引き寄せてくださったのです。それが「召された」ということなのです。つまり、パウロは、自分もコリントの人々も、皆、自分の力で神さまのところにたどりつくことのできるような強い者でもなければ、賢い者、知恵のある者でもなく、むしろ、神さまが招き寄せてくださったと信じているのです。わたしたちがどんな者であっても、神さまの方からわたしたちを招き寄せてくださいます。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)