(33)「義と認められた」

6:9-11   

6:11 あなたがたの中のある人たちは以前はそのような者でした。しかし、主イエス・キリストの御名と私たちの神の御霊によって、あなたがたは洗われ、聖なる者とされ、義と認められたのです。

 パウロはコリントのある人々は「以前はそのような者」、つまり、「正しくない者」(9節)であったと言っています。しかし、8節を見ますと、「あなたがたは、不正を行う、だまし取る・・・している」と現在形になっています。つまり、この11節はたんに過去と現在を比べているのではないのです。パウロは、むしろ、神さま、イエスさま、聖霊のお働きによってわたしたちは「洗われ、聖なる者とされ、義と認められた」のだから、それにふさわしく、わたしたちもそれにふさわしい者へと成長しようと促しているのです。パウロは5章7節で「古いパン種を取り除きなさい」と言いながら、すぐに、「あなたがたはパン種のないものだからです。・・・キリストが、すでにほふられたからです」と言っています。自力ではできません。しかし、キリストを復活させる主の力がわたしたちを聖なる者にしてくださるのです。感謝しつつ、少しでもこの恵みに答えたいと願います。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)