《使徒書の御言葉》その94 「わたしたちは誰にも束縛されませんが、キリストにはお仕えします」

コリントの信徒への手紙一3:21 ですから、だれも人間を誇ってはなりません。すべては、あなたがたのものです。3:22 パウロもアポロもケファも、世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも。一切はあなたがたのもの、3:23 あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものなのです。

※コリントの教会では「私はパウロにつく」「私はアポロに」(1:12)という「争い」(1:11)がありました。けれども、パウロは「人間を誇ってはならない」つまり「誰が偉いなどと言ってはならない」、「一切はあなたがたのもの」つまり「あなたがたはこの誰にも束縛されることはない」と言います。「あなたがたはパウロからもアポロからも自由だ」と。けれども、「あなたがたはキリストのもの、キリストは神のもの」と付け加え、「しかし、あなたがたはキリスト、そして、神さまには仕える」と言います。わたしたちはどんな人間にも隷属することのない自由な者ですが、キリスト、そして、神さまにはお仕えするのです。そして、ほんらいは自由なのですが、キリストにお仕えするように、隣人に仕えることを祈り求めるのです。

今週の祈り「神さま、祈りをくださり、ありがとうございます。神さま、病床にある方々を癒し、孤独な方々を慰め、不安な方々を支えてください。神さま、み言葉を聞かせてください。み言葉を届けさせてください。この世界に、愛と喜びと平和と寛容と誠実を、さらに増し加えてください。神さま、わたしたちを信じる者へと創造してください。あなたへの信仰をさらに育ててください。さらにもうひとりを信仰へとお導きください。主イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン」