ロックウェルという画家の絵が左のページに。敗戦後の日本に伝わってきたような風味の、アメリカ合衆国の光景。女性が金髪クリクリパーマだったりしたような。
右のページは「小さなあいさつ」「お金では買えない宝物」「母の祈り」などと題された「心温まるお話し」。
悪い点。「憎しみではなく赦しを」という一文では、南米先住民の地で殺された宣教師の遺族がその民を憎まず赦し、ついにはキリスト教徒にした、とあるが、心が冷えてしまいました。典型的な、植民地主義的、先住民観、宣教観ですね。(説教の助けになるかと思い、誤買してしまいました)
良い点。知っている人にも知らない人にもあいさつをし、親しまれ、学生リーダーとなり、のちには、ビジネス界の頂点に立ったサムさんのお話し。誰にでもにこやかにあいさつする。少なくとも人見知りで人から親しまれないぼくにはとても参考になりました。もっとも、学生リーダーやビジネス界への言及は、かえって、この話の価値を下げましたけど。
「私たちは絶えず静かに注ぎ込まれ、満たされている器なのです。どうやって自分を傾け、その美しい中身を注ぎ出すか(レイ・ブラッドベリ)」。これは、神の愛とそれへのぼくたちの応答を語るのに良いたとえですね。