「おおきな木」(シェル・シルヴァスタイン著、村上春樹訳、あすなろ書房、2010年)
原作者の絵。村上春樹の文。
絵も文も、何度もかみしめ、味わいたい。
村上春樹はこれ以外には短編小説を1〜2編しか読んだことがないが、良い日本語なのだろう。気負いがない。ただワンセンテンスだけ、違和感があった。
絵本「葉っぱのフレディ」とも、ショートアニメーションの名作「岸辺のふたり」や「つみきのいえ」とも、また違う風合い。けれども、劣らない。
木の幸せ、木の悲しみ。少年はふねに乗り、どこに行った?
この木、何の木? きっと、これは、〇〇でもあり、△△でもあり、ひょっとして、◎◎かもしれないけど、それを言っちゃあ、おしまいよ。慣用句の誤用か(^^)
原題はTHE GIVING TREE。讃美歌の一節が思い出された。