(18)「火の中をくぐるようにして助かります」

 3:12-15

3:13各人の働きは明瞭になります。その日がそれを明らかにするのです。というのは、その日は火とともに現われ、この火がその力で各人の働きの真価をためすからです。


 わたしたちは、すでに恵みとして据えられているキリストというたしかな土台の上に、自分の人生と信仰を建設していきます。あるいは、親や教師、牧師たちも一緒に築いてくれます。土台の上に建てるものの材料は、「金、銀、宝石」(12節)や「木、草、わら」(同)などが考えられます。その材料によっては、「火」によってためされた時、「建物が残る」(14節)場合もあれば、「焼ける」(15節)もあります。しかし、建物を建てた人は、「損害を受けますが、自分自身は、火の中をくぐるようにして助かります」(15節)とパウロは言います。これはどういうことでしょうか。たしかに、キリストという不動の基礎の上に、焼けない材料で様々なものを建てていくことは大事です。けれども、神さまはその成果でわたしたちを測るのではないのです。たとえ、わたしたちが自分で築き上げたものが崩壊しても、キリストという土台は揺るぎないから、わたしたちはなお生かされ、救われるのです。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)