(35) 「私たちをもよみがえらせて」 

6:14-18

6:14神は主をよみがえらせましたが、その御力によって私たちをもよみがえらせてくださいます。


 この節の直前の13節には「からだは不品行のためにあるのではなく」とあり、直後の15節には「あなたがたのからだはキリストの体の一部である」とあります。また、13節から20節までは「からだ」が主題になっています。主はわたしたちを死者のうちからよみがえらせてくださいますが、その御力は今生きているわたしたちの「からだ」にも働き、わたしたちは、主と隣人に対して正しくない生き方から正しい生き方へと変えられる、とパウロは言おうとしているのではないでしょうか。わたしたちは自分のからだや自分自身を私利私欲のために用いてしまいがちです。そこに分裂や争いが生じます。けれども、神さまはわたしたちを「聖なる者」(11節)としてくださったのですから、隣人とともに生きるためにからだを用いる力を与えられ、そうするように招かれているのです。それは難しいように思えますが、死者をもよみがえらせる主の御力を信じて、委ねようではありませんか。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)