負けないいのちの詩

56   「隣人のものを一切欲しがってはならない」

あなたの隣人の土地を欲しがってはならない とりあげて軍事基地を造ってはならない あなたの隣人の海をほしがってはならない とりあげて戦闘滑走路を造ってはならない あなたの隣人の大地を欲しがってはならない とりあげて人びとを入植させてはならない あ…

55   「偽証してはならない」

調べたけれどもそんな文書はなかったと偽証してはならない あれは怪文書だと偽証はしてはならない 自分は促していないと偽証してはならない国民を守る法だと偽証してはならない テロ対策だと偽証してはならない 一般人には関係がないと偽証してはならないア…

54   「盗んではならない」

盗んではならない 欲しいと思って人のものを見てはならない 外国から盗んではならない だまして盗んではならない 武力によって盗んではならない 陸海空軍その他の戦力で盗んではならない 戦争放棄の憲法を奪ってはならない 外国の住民の土地を盗んではならな…

53   「殺してはならない」

殺してはならない 人に腹を立ててはならない 人にばかと言ってはならない 人に愚か者と言ってはならない 仲直りしなさい 和解しなさい 戦争をしてはならない 武力による威嚇、武力行使をしてはならない 陸海空軍その他の戦力を保持してはならない 国の交戦権…

52   「あなたのあの人を」

あなたの父母を敬え あなたの姉妹を大事にせよ あなたの兄弟を大切にせよ あなたの祖父母を労われ あなたの子の言葉に聞け あなたの孫の教えに従え あなたの友を好きになれ あなたの同僚と仲よくせよ あなたの隣人を慈しめ あなたの恋する人を愛おしめ あな…

51   「大いなる安息の日を待ち望め」

つねに神の安息に生きよ そのために安息の日を覚えよ 六日働いたならば 七日目は安息にささげよ 神があなたにその日を与える あなたはその日を神にささげ返せ その日、あなたは 静かに祈れ 口を閉じよ 思いを止めよ ただ安息に耳を傾けよ ただ安息に全身を委…

50   「神は取り戻す、平和の海を」

神は語る 火の中から語る けれどもあなたは生きている 神の声を聞いても生きている 神の声に生かされる なんという恵み 支配者はあなたを捻じ伏せた あなたを人に数えなかった あなたは奴隷だった 神はあなたの血を見た 神はあなたの怒りを聞いた 神は御手に…

49   「いのちのない神々ではなく、生ける神こそ」

見よ、人間が産んだ神々を あなたたちはそれに仕えている あなたたちにまなざしを向けることも 耳を傾けることも ともに食卓につくことも あなたたちの汗を嗅ぐことも 何ひとつできない神々が 金が、富が、権力が、軍事力が、偶像が あなたちを見下している …

48   「ただ、主にのみひれ伏せ」

わたしは形がない ただ火となって語る わたしは形がない ただ風となってささやく あなたたちはわたしを いかなる形にもしてはならない 人間の形にも、獣の形にも 鳥の形にも、動物の形にも 魚の形にもしてはならない あなたたちはわたしにひれ伏すように い…

47   「このような憲法を持ち、忠実に行う民はどこにいるのか」

見よ、わたしが日本国憲法を与えたのは、 日本のすみずみで、そして、世界で、 人のあいだで、地域のあいだで、 正義と平和と平等と基本的人権の保障と 主権在民と武力放棄、戦争放棄が 行われるためである あなたたちはこれを忠実に守りなさい そうすれば、…

46   「民よ、義を行いなさい、そうすれば」

日本国民よ、 70年前、わたしが与えた憲法を、 忠実に行いなさい そうすれば あなたたちは命を得、 わたしが与える新しい時代に 入ることができるだろう 聖書を読む民よ、 3300年前、わたしが与えた十戒を 忠実に行いなさい そうすれば あなたたちは他者と共…

45   「腕力でもなく、根回しでもなく、くじ引きをせよ」

その川を渡り、その土地に入るためには、 神を畏れぬ支配者をすべて追い払い、 神を騙る偶像どもをすべて打ち砕き、 権力と暴力の祭壇をことごとく破壊せよ わたしはあなたがたにこの土地を与える 誰かが広く占めてはならない 誰かを狭い地に封じ込めてはな…

44   「井戸を掘れ、深く掘れ」

民を集めよ 水を飲ませよ井戸よ、湧き出よ 井戸に歌え 笏と杖で井戸を掘れ 地底の川まで深く掘れ荒れ野をわたり ピスガにのぼれ そして荒れ野を 見渡すのだ

43   「主は不正義を不問に付すことはありません」

わたしたちはまたしても 暴君誕生を許してしまいました わたしたちはいまだに ヘイトクライムを阻止していません わたしたちはまたしても 銃剣とブルドーザーを許してしまいました あなたたちが正義を実現するまで 主は忍耐強くお赦しくださいます あなたた…

42   「防衛は去り、神がわれらと共におられる」

神がわれらに垣間見せてくださった土地 連れて行ってくださると約束された世界 それはとてもすばらしいものだった もし神の心をわれらの心とするなら、 神はそこに導き入れてくださるだろう そこは乳と蜜の流れる土地 正義と公平、慈しみと愛、 謙虚と自省が…

41   「おまえたちは追い出し、わたしは連れ戻す」

重い皮膚病にかかっている者 漏出のある者 死体に触れて汚れた者を 宿営の外に追い出してはならない だが、おまえたちは そうしてしまった わたしはその者たちを わたしの宿営の内に連れ戻す おまえたちが斥けた者たちを わたしのもとにかならず連れ戻す

41 「かたくなな心が打ち砕かれるならば、あなたたちは滅びない」

わたしの言葉を聞かず わたしの戒めを守らず 寄留の民を憎悪し 障がいと呼ばれる民を差別し 戦争法を廃棄することなく 沖縄に基地を無理強いし 沖縄に米軍を押し付け 機動隊を派兵するならば あなたたちの上には恐怖が臨む あなたたちには災いが訪れる 野獣…

40   「わたしはあなたちの鎖を打ち砕く」

殺さない、盗まない 神のみを神とする 何ものにも隷属しないが すべてのものに仕える その歩みは 季節によって雨が降り 作物や野の果樹を実らせる ゆたかな大地に生かされるがごとし 穀物を収穫し ぶどうを収穫し 種蒔きをし 飢えることなく 平安に生かされ …

39  「奴隷とされた友を買い戻す」

あなたの同胞が奴隷とされていたら あなたが買い戻しなさい けれども、あなたの奴隷としてはならない 差別されていたら、反対しなさい災害に遭ったら、訪ねなさい踏み躙られていたら、抗議しなさい飢えていたら、食べ物をわかちあいなさい渇いていたら、水筒…

38 「外国の人びと、貧しい人びとを虐げてはならない」

外国人を虐げてはならない その人びとはこの土地で あなたたちと共に生きている いまここに身を寄せている人びとも この土地で生まれ育った人びとも あなたたちと同じように大事にしなさい かつてあなたたちもエジプトで 虐げられていた わたしはあなたたち…

37 「不正な裁判をしてはならない」

あなたたちは何から何まで 自分のものにしてしまってはならない 大地の実りを狩り尽くしてはならない 貧しい人びととわかちあわなくてはならない 森の木を倒し尽くしてはならない 大地から奪い尽くしてはならない あなたたちは盗んではならない うそをついて…

36 「わたしはあなたたちを偶像から解き放つ」

見よ、民が偶像を拝んでいる 金を崇めている 権力を求めている 高い地位につきたがっている 暴力で支配しようとしている 武力・兵力を頼みにしている ヘイトを力にしている こんなものを鋳造し これこそ神だと叫んでいる なんとかたくななことか 引き留める…

35 「あなたたちは外国人を憎悪してはならない、殺してはならない」

あなたたちは外国人を憎悪し 差別し、追い出してはならない 殺してはならない あなたたちが外国で暮らすことが あっても、なくてもだ その人が男でないからと言って その子に親がいないからと言って だれひとり苦しめてはならない もしあなたたちがそうすれ…

34   「奴隷にしてはならない、奴隷になってもならない」

銀の神々にも金の神々にも あなたたちはもはや 仕えなくてもよい わたしは彼らから あなたたちを解き放つ あなたたちは誰をも 奴隷にしてはならない あなたたちは誰からも 奴隷にされてはならない あなたたちは人を殺してはならない あなたたちが人を殺して…

33 「わたしはあなたたちを奴隷の地からふたたび導き出す」

わたしは主 あなたたちの根本の支え あなたたちを奴隷の国から 導き出した神 そして、ふたたび奴隷になれば ふたたび導き出す神 あなたたちは、王や長や お金や財産や地位や能力や 知恵や知識や組織や人脈や 気分や感情や信念や信条を 根本の支えとしてはな…

32 「勝利が降り立ち、鳴り響く」

ふもとに民を立たせよ わたしを民に知らせるために 山は煙に包まれよ わたしは炎とともに いただきに降り立つ 山は激しく震えよ 角笛は鳴り響け わたしは雷鳴で答えよう これこそがわたしの勝利 あなたたちの勝利 わたしはけっして負けない あなたたちもけっ…

31  「殺さず、盗まず、戦わず、偽らない民となりなさい」

人びとにこう語りなさい あなたの同胞に告げなさい わたしが抑圧者を引きずり下ろしたことを あなたたちは見たはずだと わたしの翼にあなたたちを乗せて飛んだことを あなたたちは忘れないはずだと わたしはあなたたちに いのちの憲法を授ける あなたたちは…

30 「その岩を打て、清水がほとばしる」

飲み水がない 喉がからからだ こんなところに連れ出して おれたちを殺す気か こんなことなら 昔のままがずっとよかった そうだろうとも では、昔を取りもどしてやろう あの帝国に連れ帰ってやろう あそこなら飢えることも 渇くこともない おれに付いてこい …

29

「わたしが与える、等しく与える」 大国の軍隊に いてもらった方がましだ 牛肉もパンも 腹いっぱい食べられる 彼らがいなくなったら 外国に侵略されて おれたちは餓死して しまうに違いない いや、わたしが おまえたちに与える 日毎の糧を授ける 必要な糧を…

28 「神に向かって歌え、神は海を取り戻してくださった」

さあ、歌おう 神は海を取り戻してくださった 海に引かれた不自然な分断線を 取り去ってくださった 海を殴りつけるハンマーを 取り上げてくださった 神はわれらの力 神はわれらの歌 神はわれらの解放 神は代々闘う人びとの神 神こそが聖闘士 神は戦車と兵士を…