22 「頑なな王に神がなすしるしをしかと見よ」


王のもとへ行け
支配者の門前に集まれ


王とその取り巻きの心理は
城の石のごとく頑迷だ


しかし、わたしは
その前でしるしを行う
おまえたちはそれを
しかと見よ


わたしが彼らに何をなすか
おまえたちはしかと見よ
わたしが主であることを
しかと知れ


われらの神、主は言われる
主に仕えよ
わたしの民を解き放て
自由をこそ民の主人とさせよ
これを拒み続けるならば
おまえの土地にいなごを送る
いなごは地を覆い隠し
すべてを食い尽くす


それならば、おまえたちを
行かせてやろう
ただし、男たちだけだ
女も子も年よりも置いて行け


おびただしいいなごだ
こんな大群は見たことがない
草も実もすべて食い荒らされていく
何ひとつ緑は残らない


わたしは過ちを犯した
おまえたちにも
おまえたちの神にも
どうか、もう一度だけ赦してほしい
おまえたちの神に祈ってくれ
こんな死に方はしたくない


見よ、いなごが去っていく
やつらを解き放つことなどない


王の心は頑なだ
門の声が塔より高くなろうとも
いなごが大地を覆い尽くそうとも
民を解き放たない