負けないいのちの詩19 「自由は支配されない」

負けないいのちの詩19


「自由は支配されない」


わたしの民を解き放て
さもなければ、
おまえたちにあぶを放つ
あぶはおまえたちを荒れ果てさせる


わかった
おまえたちを解き放とう
だが、この国の外に出てはならない
おまえたちを自由にしてやる
だが、この国から出てはならない
この国にしたがえば
おまえたちを解き放とう


それではだめだ
わたしたちの自由は
おまえたちに支配されない
おまえたちは自由を厭う
わたしたちは自由を愛する
おまえたちはわたしたちを厭い
石で撃ち殺すだろう


わたしたちはこの国の外に
出なければならない
この国の支配の外に
出なければならない


よし、それならば、行かせてやろう
だが、遠くには行かせない
おまえたちから目は離さない


(民族・国籍・人種による差別は
いよいよ無残になり
安保法・安保体制は
知性も倫理もなしに強要され
独裁と侵略を許す
憲法改悪が白昼堂々とかたられ
抗議する人びとを日々踏み躙りながら
辺野古の新基地建設が強行されている


ますます酷くなってきた
ますます負けてはならない
ますます希望を高く掲げよう


けっして負けなかったいのちの詩を
いにしえのイスラエルの神の詩を
もういちど口ずさみながら)