(9)「主にあって誇れ」

1:29-31

1:31まさしく、「誇る者は主にあって誇れ。」と書かれているとおりになるためです。

 わたしたちが誇るべきもの、わたしたちにとって一番大切なものはなんでしょうか。それは主です。神さまです。ところが、わたしたちはそれを忘れて、自分はこんなことができる、こんなことをしてきた、と誇ろうとします。そして、それだから、神さまに愛されるのにふさわしい、と思ってしまいます。信仰を持つ者にも、自分はこんなに熱心なのだからとか、こんなに長く教会にきているのだから、という誘惑がないとは言い切れません。しかし、神さまがわたしたちを招いてくださるのは、わたしたちの何かを採点してのことではなく、まさにわたしたちを愛しておられるからに他なりません。わたしたちが真に誇るべきことは、主は誇るべき者を何一つ持たないこのわたしを愛してくださる、ということなのです。そして、わたしたちが真に頼るべきものも、自分の所有物でも能力でも実績ではありません。主の愛とお導きとお支えこそ、わたしたちの真の頼りなのです。

(※雑誌「百万人の福音」(2008年9‐12月)に掲載されたものです。新改訳聖書から引用しています。)