高校3年時は理系クラスに属し、一浪して、そんなに難しくもないがそんなにも易しくもない理系の大学に入りました。けれども、じつは、すでに、数?の行列あたりからわからなくなり、数?はチンプンカンプンでした。それでも、数?だけできて、共通一次重視の入試だったので合格してしまったのです。けれども、理系の頭ができていないせいか(物理も波動方程式、モーメントはさっぱり。有機化学もわからない)、大学はさっさと中退しました。
ところが、最近、高校生のテスト監督などしているうちに、あの頃わからなかった微分・積分をやりなおしてみたくなり、この本を手にしてみました。(あの頃わからなかったことのリベンジは、これまでに、ピアノ、世界史、現代文などでも試みたことがあります。)
この本では、予備校の名物講師によって、微分・積分の基本的な意味、基本的な公式の導き方、公式を使った入試問題の解き方が説かれています。
まったくわかっていなかったつもりが、案外記憶に残っていることもあり、もしかしたら、公式をしっかり頭にたたきこみ、練習問題を重ねたら、大学入試レベルの微積問題が解けるようになるかもしれない、という気になりつつ、なんとか読み終えました。
とは言っても、公式ひとつでも、それを導く過程を筋道立てて追っていくのはようやく付いて行った程度で、ましてや、公式を応用した入試問題をA4一枚くらいのスペースを使って徐々に解いて行くのは、かなりの労力を要します。
今、中3の子どもの数学の問題は、都立高レベルなら何とか解けますが(難関私立、国公立のには歯が立ちません)、彼らが高校に入り、大学入試で微積が必要としたら、教えてやれるレベルまでは、いけそうもないですね。でも、どういう難しいことをやっているのか、難しさの程度くらいは、わかってやれるかも知れません。