2024-03-16から1日間の記事一覧

783 「畦。あぜ? うね?」・・・ 「農は過去と未来をつなぐ――田んぼから考えたこと」(宇根豊、2010年、岩波ジュニア新書)

この新書シリーズから著者が出しているもう一冊の本を読んだ後のノートを公開したところ、「あ、宇根さんだ」というコメントをいただきました。何冊も本を出しておられるし、「宇根豊さんってこの世界では知られた人なのだな」くらいにしか思わなかったので…

782 「農村は国家や企業のためにあるのではない」・・・「日本の農村社会とキリスト教」(星野正興、日本キリスト教団出版局、2005年)

幕末までの農村社会には、自治と自由があったが、それ以降、貧しくされてきた、と著者は言う。 ひとつは、地租改正による。穫れ高に関係なく地価に基づいて金で納税しなくてはならなくなった。また、入会地、草刈場のようにもともと共有地であったものが官有…