2022-09-13から1日間の記事一覧

674  「すぐに答えを見てしまわない良心」・・・ 「良心の哲学」(齋藤かおる、2022年、檜書店)

能の登場人物である卒塔婆小町を、カントやボンヘッファーと比べることで、「良心」を考察する力作。 「カントやボンヘッファーの飛躍は、特定の局面における主体性の断念であるのに対して、小町の跳躍は、主体性の行使」(p.144)。 「人間は、常に自らの良心…