2022-01-17から1日間の記事一覧

622  「神学とは魔法ではなく、深みを想うこと」・・・「危機の神学 「無関心というパンデミック」を超えて」(若松英輔、山本芳久、文春新書、2021年)

神学は今回のパンデミックを前にしてどのような考察をするのでしょうか。むろん、どういう対策、政策をとるべきかを考えるのではありませんが、かといって、「これは神から人間への罰である」というような思考レベル以前の発言をするのでもありません。 「私…

621   「死んでいくことは生きることそのもの」・・・「死を友として生きる」(ヘンリ・ナウエン、日本キリスト教団出版局、2021年)

もうじき六十歳になるというころから、残りの人生は、死への滑走時間、死を受け入れる準備期間、とわたしは考えるようになりました。ひとつは、年齢そのものがそう思わせるのですが、もうひとつは、それまでの自分の人生が否定されるような経験、ああこれは…