2018-02-21から1日間の記事一覧

413 「いま隣にいる人を好きでいられる幸せ」 「幼な子われらに生まれ」(重松清著、幻冬舎文庫、1999年)

重松清さんの本はいくつか読んできましたが、この作品のように初期に属するものは、今回、はじめてでした。心理描写にも文体にも、磨き切れていないものを感じましたが、このざらざらこそが、ぼくたちの生を忠実に写そうとする筆致のようにも思いました。 あ…