2016-02-17から1日間の記事一覧

311  「歌は永遠なるものに触れた唇から」

句集「龍宮」(照井翠、角川書店、2013年)大津波が押し寄せ、岸をはるかに乗り越え、すべてを倒し、すべてをさらい、海に戻って行った。歌人はそこに立っている。「春の海髪一本も見つからぬ」 「三・一一神はゐないかとても小さい」 「人類の代受苦の枯向…