2013-03-29から1日間の記事一覧

90 「3・11直後の人々の心と、海に襲われた町の風景、そして、かすかな展望を言葉で残す試み」

「双頭の船」(池澤夏樹、新潮社、2013年) 池澤夏樹は被災者ではありません。けれども、3月11日直後から、被災地に入り、見つめ、聴き、感じ、考え、よく書いてきた作家です。三月十一日文学とでも呼ばれるものが、やがて、東北の民中心に担われるように…