2024-03-20から1日間の記事一覧

784 「ある批評家の揺籃期」 ・・・「藍色の福音」(若松英輔、2023年、講談社)

若松さんは、大学卒業のころだろうか、神経を病んだ、と言う。 「原因は実社会で働くことへの怖れもあったのだろうが、それは、ある意味で表層の理由に過ぎない。逃げようとしていたのは、自分自身からだった。ただ、そのことが実感できるまで、短くない時間…