20181014 マルコ14:66-72 「イエスさまはどんなことがあってもわたしたちを忘れません」

 皆さん、こんにちは。イエスさまは捕まえられて、裁判に連れて行かれてしまいました。お弟子さんのペトロさんは、自分も捕まってしまうかもしれないと、とてもこわかったので、ほかの人にあまり見られないように、こっそりうしろからついていきました。イエスさまのお弟子さんであったことが人びとにばれないようにしよう、それだけを考えていました。

 ところが、ある人がペトロさんを見つけて、「あなたは、あのイエスと一緒にいた人ですね」と言いました。ペトロさんはあわてて、「何を言っているのですか。あなたの言っていることの意味がわかりません」と言いました。その時、鶏が鳴きました。じつは、イエスさまは、ペトロさんに前もって、こう言っていたのです。「ペトロ、あなたは、わたしのことを知らないと三度言うよ。そのとき、鶏が二度目の鳴き声が聞こえるよ」

 つぎに、その人がペトロさんを見てもう一度言いました。「皆さん、この人は、あのイエスの仲間です」。ペトロさんは、今度も、「いいえ、そんなことはありません。わたしはイエスの仲間なんかではありません」と言いました。ペトロさんがイエスさまのことを知らないと言ったのは、これで二回目ですね。

 さいごに、人びとがペトロさんにこう言いました。「たしかに、おまえはイエスの仲間だ。おまえはイエスと同じガリラヤからやって来たではないか」。ペトロさんは、もう一度、「イエスなんて人は知らない」と言いました。ペトロさんがイエスさまのことを知らないと言ったのは、これで三度目です。

 その時、もう一度鶏が鳴きました。鶏が鳴いたのはこれで二度目です。このとき、イエスさまが「ペトロ、おまえはわたしのことを知らないと三度言うよ、そのとき、鶏の二度目の鳴き声が聞こえるよ」と言ったことを思い出して、ペトロさんはどっと泣き出しました。

 イエスさまのことを知らないと言ってしまったペトロさんは、どうなるでしょうか。今日はお話ししませんが、聖書を良く読むと、じつは、イエスさまはこのペトロさんを赦してくださるのです。

 ペトロさんはイエスさまのことを知らないと三度も言ったのに、イエスさまはペトロさんのことを忘れてしまったことは一度もなかったのです。